2013年6月26日水曜日

ナメクジよ永遠に・・カタツムリを越えるまで:日常の光景



梅雨になると、ナメクジやカタツムリが話題にのぼることがある。
そして一度は、

ナメクジってカタツムリの殻がとれたやつでしょ

というフレーズを言う人間が出てくる。
私だ。

そこで質問だが、

違うの?

ネットに出回っているソースには、「そうである」とも「そうでない」とも色々な情報が錯綜していてよくわからない。
結局のところどっちなのだ。

先日は、

ヒョウ柄のナメクジが茨城県南部で増殖中

というニュースを見た。
ついにナメクジ業界もここまできたか。


ちょっとした感慨を覚えたが、もし前述の考えが正しければ、これはたまたま殻が取れたかつてのカタツムリで、殻が取れる前だったらカタツムリ業界のトピックスとして話題になっていただろうとも思う。
だとしたら、

今頃カタツムリ業界の関係者は地団駄を踏んでいるに違いない

きっと、世間的にはカタツムリの方が人気も高く、あの渦巻きの殻があるだけで見た目のイメージアップにもなっているため、なにかしらの理由で殻が取れてナメクジになってしまったものたちは、ことあるごとに巻き返しを図っているのだ。

特に彼らが活躍する6月は、

イメージアップ強化月間

として、いかに愛されキャラになるか勢力をつくしてキャンペーン活動に励んでいる。
何しろイメージアップは、ゆくゆくは命にも係わる大事な要素だからだ。



ナメクジは、その気持ち悪さからしばしば害虫扱いされてしまう。
そして挙句の果てに塩をまかれ、体中の水分が奪われたのち死に至る。
そうやって亡くなっていった仲間たちをこれまで山のように見てきた。

もうそんな悲劇は御免だ

殻がなくなった今、別の方法でなんとかいい感じに飾る方法を模索してきた。
手近にある葉っぱやアジサイの花をくっつけてみたが、梅雨の雨ですぐに取れてしまう。

ならば、自分の体自体に模様をつけてみようか

まずは流行り(?)のヒョウ柄

しかし、どうやればその柄を浮き出させることができるのだろうか・・

ほどなくナメクジ業界から選ばれた有識者たちによるプロジェクトが立ち上げられ、ヒョウ柄の体を手に入れるべく、各地の研究所で様々な実験が繰り返された。
食べ物や住む場所を変えてみたり、考えうるあらゆる試みが試された。
しかし、ちょっと色が付くくらいの変化は見られたが、柄になるほどの成果はなかなか得られない。

それでも諦めることなくさらに数年。
全国の仲間たちと研究結果のやりとりを行い、やっとそれらしい糸口を見つけたのはついこの間のことだった。
そしてようやく待ちに待った朗報が舞い込んだ。

それはまだ、夜が明けきらない雨の朝にかかってきた一本の電話だった。

茨城県南部より連絡です!

電話をとった東京都下管轄の多摩研究所に勤める研究員は、自らも実験により変色させた体を高揚させ、興奮した声で所長を呼んだ。

実験に・・実験に成功したそうです!

なぁにぃ!?



所長は急いで受話器を受け取ると、詳しい状況を聞き始めた。
それによると、実験を続けていた研究員が朝目覚めると、自分の体がヒョウ柄になっていたという。
そして、さっそくその薬を送るからぜひ試してみてほしいとのことだった。

数日後、茨城県南部からその薬と豹柄になった体の写真が送られてきた。

う・・・

写真を手にとった研究員がなぜだか青ざめている。
不思議に思いながら、所長も横から覗き込んだ。

こ・・これは・・

実物のヒョウ柄ナメクジの画像


(かなり)気持ち悪い・・・

これでは今までの3割増しくらいで塩を浴びせかけられるに違いない。

他の方法を考えよう

所長と研究員は無言で頷きあった。
しかし、これはいけると思った茨城県南部は、薬を地域住民に配りどんどんヒョウ柄ナメクジが増えていった。
そして先日、ついにマスコミに取り上げられるまでになったのだ。

その報道はカタツムリ業界にも知れ渡り、一時は話題を独占したが、概ね、

あれは無いな

という反応で終わった。
所長らも茨城県南部に苦言を呈したが、まったく相手にされず今に至っている。
得意げにテレビに映る彼らを見て、所長たちはヒョウ柄ナメクジたちの今後を潤んだ瞳で見つめていた。

ナメクジの研究が真に報われる日はくるのだろうか・・


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