2024年8月28日水曜日

コーカサス旅行記#71-世界遺産「リプシマ教会」

旅行時期:2018年10月

9日目

次はリプシマ教会へ移動。




=====ガイド=====
リプシマ教会は618年に建てられた世界遺産。リプシマという修道女のお墓の上に建てられた教会で、リプシマに纏わる伝説がある。

かつてアルメニアとローマは仲良しでお互いに行き来する関係だった。
あるとき、非常に美しい修道女だったリプシマは、ローマ皇帝の目に留まり求婚された。しかし、異教徒とは結婚できないと断り、36人の修道女とともにアルメニアに逃れて布教活動を始めた。

すると、アルメニア王のティリダテス3世にも求婚されたが、その王も異教徒だったため断ると、王は怒り、36人の修道女とともにリプシマを石で殴り殺してキリスト教徒の迫害を始めた。

その後ティリダテス王は、顔が豚になるという病気にかかってしまった。王の妹(姉説も)が、迫害によりとらわれていたキリスト教布教者のグレゴリウスを助ければ病気が治るという夢を見て、グレゴリウスを助けると王の病気は治った。

王はこれをきっかけにキリスト教に改宗し、キリスト教を国教とした。
===============

2024年1月9日火曜日

コーカサス旅行記#70-世界遺産「聖グリコル・ルサヴォリチ大聖堂」の完成形

旅行時期:2018年10月

9日目

続いて、敷地内にある博物館へ。
ここでは、大聖堂の床にあったモザイクや、建物の破片、45mの大聖堂の模型なども見ることができます。




2024年1月6日土曜日

コーカサス旅行記#69-アルメニアの世界遺産「ズヴァルトノツ遺跡」2

旅行時期:2018年10月

9日目

大聖堂の周りの遺跡を見ていきます。



=====ガイド=====
ズヴァルトノツ遺跡には神父たちが暮らしていて、ローマ時代のお風呂や会議室、祭事などを行うホール、ワインの貯蔵庫などがあった。

総司教のカトリコスの宮殿跡にワシの像があるが、ワシは紀元前9世紀からアルメニアのシンボルとなったもの。聖堂の柱の上にも鷲のレリーフが見られる。

聖堂の出入り口は普通1つしかないが、ここには5つある。建築家によると、ここは神様が選んだ神聖な場所なため5つになったそう。

クサビ型文字で王のメモが彫られている石板や、5世紀に発明されたアルメニア文字の日時計もある。この日時計は9世紀のもの。アルメニア文字は、発明時は36字だった。4つのレイズがあり、1番目は1~9、2番目は10~90、3番目は100~900、4番目は1000~9000。
これらの古い遺跡は他にもたくさんあるので、わざわざ博物館に貯蔵したりせず野ざらしになっている。

この穴はワインの貯蔵所。アルメニアでは紀元前8世紀からワインを作っていた。12種類のブドウがあり、今でもアララト盆地で栽培されている。また、山梨県へも種が持って行かれて同じブドウが作られている。
===============