ラダックは、1975年まで外国人観光客の入域が許可されていなかった地域。パキスタンと中国との国境沿いにあるため、今でもたくさんの軍事施設があり、旅行をしていると、軍事車輌の長い車列に遭遇することもあります。
また、中国に侵略されたチベット本土とは違い、インド側に吸収されたことで、たくさんの僧院や仏教美術が破壊から免れました。そのため、各地で素晴らしい壁画や仏像を見ることができます。
日本からは直行便はないので、まずはデリーまで行き、そこからヒマラヤを越えてレーまで。
最初に下り立つレーの空港の標高は約3500mあるので、いきなり空気の薄さと、(天気が良ければ)目にしみるような青空で迎えられます。
高度順応のため、初日はおとなしく過ごしましょう。
レーに2~3日滞在して体を慣らしながら上ラダックの観光へ。
上ラダックには、ラダック発祥の地シェイや、最大級のゴンパでダライラマ縁のヘミス・ゴンパ、修行僧の教科書にもなるほどの壁画があるチェムレ・ゴンパなどがあります。
チェムレ・ゴンパの壁画
高度に慣れてきたところで今度は下ラダックへ。
このエリアのメインは、アルチとラマユルでしょう。
アルチでは、曼荼羅の世界が広がるアルチ・チョスコル・ゴンパ、ラマユルでは、まるで月の世界のような荒々しい谷に建つラマユル・ゴンパを見学することができます。
ラマユル僧院
他に、私は行きませんでしたが、ザンスカールなども景色が素晴らしくお勧めだそう。
いろいろな国に行って、次はどこにしようか迷っているなら一度訪れてみてはいかがでしょうか。
この時期は集中的にとても混み、飛行機やホテルなども取りにくくなるそうなので、行く予定の方は早めに予約した方がいいでしょう。
現地の詳しい情報は、私もお世話になった、GNHトラベルやHidden Himalaya(日本語可)へ問い合わせてみてください。
→ 写真満載のラダック旅行記も参考に
【旅行記概要】
インドの中のチベット、チベットよりもチベットらしいともいわれるインド北部のラダック旅行記。1975年まで外国人の入域が許可されなかった秘境の地。標高3500mの高地に点在するゴンパ(僧院)を現地の高僧の案内で巡った。中国ではなくインドに吸収されたことで破壊を免れた貴重な壁画や仏像などが多く残り、今なおチベット仏教が脈々と受け継がれている。僧院や街中にはダライラマ法王などの写真も多く飾られ、チベット本土との違いも感じられた。青空に映えるタルチョや真っ白なゴンパのチベットらしい風景、荒涼とした月世界のようなラダックらしい大地、インド系住民と牛が闊歩するインドらしい光景が混在するラダック独自の景色が広がっていた。
主な訪問地:レー(サンカル・スピトゥク)~上ラダック(シェイ・ティクセ・ストク・マトゥ・スタクナ・ヘミス・チェムレ)~下ラダック(ピヤン・バスゴ・リキル・ラマユル・アルチ・サスポル・ワンラ・マンギュ)
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