メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅(恩田 陸)
メキシコのマヤ文明から始まり、グアテマラ、ペルーのインカ文明まで辿っていきます。
各遺跡では専門家の案内がありますが、本書ではそこまで詳しく解説はされておらず、観光旅行に毛がはえたくらい。
深い知識は得られませんが、逆に言えば難しい話は少ないので軽く気軽に読める内容です。
この本の中で記載されている場所の中では、私はペルーにしか行ったことがないですが、クスコやマチュピチュなどの情景は「そうだったそうだった」と頷いてしまいました。
著者ならではの感想が正直に書かれているので、旅情を煽るガイドブックなどよりも各地で受ける印象は参考になるかも。共感できるところが多々ありました。
マチュピチュについては、私が行ったときはまだ入場制限はなく訪れた人はみんな入れましたが、今は制限があり事前に予約しないと門前払いをくらうそうです。
ただその分、人が少なくなってより神秘的な遺跡という雰囲気を味わえるようになっているかもしれません。
遺跡保護のためにも必要な措置でしょう。
中米はともかく、南米は遠いので日数的も、体力的にも、金銭的にもホイホイ行ける場所ではないですが、そういう場所に限って行って見たいポイントがたくさんあるんですよね。
ウユニ湖、パタゴニア、イースター島、ガラパゴス、アタカマ砂漠・・さらに足を伸ばして南極(もはや南米ではない)とか。
しがない会社員の身では、休みもお金も限度があるのでなかなか手が届きそうにありませんが、いつか実際に足を踏み入れてみたいです。
【送料無料】メガロマニア [ 恩田陸 ]
【本の概要】
恩田陸の誇大妄想がインカ・マヤの地を疾走する。カラー写真全50点著者撮り下ろし。
【目次】
夜を越えて/「覆された宝石」への旅/高地メキシコシティ/ビジャエルモッサの夜/母胎オルメカ/雨のパレンケ/提灯の記憶/コテージにて/卵の感触/雨の大平原〔ほか〕
【著者情報】
恩田陸(オンダリク)
1964年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学卒。1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2000年、同書がNHKドラマ愛の詩シリーズでテレビドラマ化。2005年、『夜のピクニック』が本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞。2006年、『ユージニア』で日本推理作家協会賞受賞。2007年、『中庭の出来事』で山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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