2013年8月3日土曜日
金持ちはどんどん金持ちに、貧乏人はどんどん貧乏になるマタイ効果
持っている人はさらに与えられて益々豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられて益々貧しくなる
これは、アメリカの社会学者ロバート・K・マートンが提唱した「利益・優位性の累積」の現象で、新約聖書の「マタイ福音書第13章12節」に同じ意味がかかれた一節があることから、マタイ効果と名づけられたそうです。
簡単な例で言えば、
金持ちはどんどん金持ちに、貧乏人はどんどん貧乏に
ということでしょう。
これを初めて聞いたときは、思わず、
確かに!
と手を打ってしまうほど納得。
まさにこの世の中の仕組みを言い当てていると思います。
考えてみれば、新約聖書に書かれているくらいだから、この現象は、人間社会において太古の昔から変わらない不変の法則とでも言えるでしょう。
これは私の感覚ですが、金持ち側でも貧乏側でも、それぞれの側のある一定のレベルを超えるとその度合いは一気に高まる気がします。
中間層にいるときはそんなに振れ幅は少なく安定していますが、そこからどちらかにはみ出ると一気に資産が増えたり、逆に、どん底まで落ちてしまう。
よくテレビなどで「いったん落ちてしまうと負のスパイラルにはまりなかなか抜け出せなくなる」とか「いくら働いても余裕ができない」というのは、こういうことも一因になっているのではないでしょうか。
マタイ効果を生み出す原因のひとつに「優先的選択」という心理的な動きがありますが、これは例えば、同じ商品を同じ条件で売っているお店が複数あったら、その中で一番多く売っているお店を選択して買うという心理。
つまりお店側からすると、これまでも一番の売り上げをあげてきたが、その実績のおかげでさらに売れ、最下位のお店との差がどんどん広がっていき、お客さん側からすると、たくさんの人がそのお店を選んで買っているということに安心感が得られるのではないでしょうか。
また別の例では、同じ内容のコンテンツが掲載されているサイトでも、人気のあるほうにより多くの人がアクセスし、さらにその人たちによってツイートやリンクで拡散され益々アクセスが増えるということもあります。
そうなると人気のないほうはどんどん埋もれてしまって、よほど特徴のあるコンテンツを掲載しない限りアクセス数は増えないでしょう。
これらの現象を自分なりに研究し実行すれば、目指す分野で成功するかもしれませんね。
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