2013年8月21日水曜日

高く遠い夢 ふたたび(三浦 雄一郎):おすすめ本

2013年5月に世界最高齢の80歳でエベレスト登頂を果たした三浦さんの手記。

高く遠い夢 ふたたび(三浦 雄一郎)




出発から登頂、帰国まで、三浦さんが書いた日記を元に構成されています。
80歳という高齢、不整脈などを抱える人の挑戦ということで、日記には、遠征の様子とともに毎日の体調や脈拍、血圧などの数値も細かく記録されています。

私もエベレスト街道を歩き、シャンボチェの丘から遠くにエベレストを眺めたことがありますが、ほんの入り口のその場所まで行くのもけっこう大変でした。
標高4000m弱でも空気の薄さは感じるし、血中酸素濃度も下がってきます。


エベレスト街道から見たエベレスト


それを80歳の不整脈持ちで8848mまで行っちゃうなんて

まったく頭の下がる思いです。

淡々とした感じで日記が綴られているので、よくある登頂記のような手に汗握るという感じはありませんでしたが、それはこれまでの努力と準備、まわりの強固なサポート、そして三浦さん自身の強い気持ちなど、そういうのがすべて揃っていたからこそ「淡々でいられた」のではないかと勝手に思っています。
まさに、成功すべくして成功した遠征だったのではないでしょうか。

三浦さん自身は、これが最後のエベレストだと言っていますが、エベレストは無理でも他の何かでまた元気な姿が見られたらなと思います。


【送料無料】高く遠い夢ふたたび [ 三浦雄一郎 ]
【本の概要】
諦めなければ夢は必ず実現する、を信条に3度地球の頂点に到達。「80歳でもまだまだやれる」冒険スキーヤー挑戦の記録。
【目次】
第1章 エベレストへのこだわり(37歳ー8000mサウスコルから世界初のスキー滑降/70歳ー立派なデブが世界の頂点へ ほか)/第2章 年齢を重ねて、挑戦するということ(世間の質問に答える/年を取っても飽きないトレーニングを ほか)/第3章 若き日の三浦雄一郎(80歳で大倉シャンツェを飛ぶ/100歳現役だった父 敬三について ほか)/第4章 カトマンズからエベレストへ(エベレスト街道トレッキングー3月29日~4月15日/エベレストベースキャンプー4月16日~5月15日)/第5章 サミットプッシュ夢の頂へ(5月16日~23日ーサミットプッシュ/5月23日ー三浦隊、10名全員登頂 ほか)
【著者情報】
三浦雄一郎(ミウラユウイチロウ)
1932年10月12日青森市に生まれる。1964年イタリア・キロメーターランセに日本人として初めて参加、時速172.084キロ、当時の世界新記録樹立。1970年エベレスト・サウスコル8000m世界最高地点スキー滑降(ギネス世界記録認定)を成し遂げ、その記録映画「THE MAN WHO SKIED DOWN EVEREST」はアカデミー賞を受賞。1985年世界七大陸最高峰のスキー滑降を完全達成。2003年に70歳で、2008年に75歳でに続き、2013年5月に80歳で3度目のエベレスト登頂(世界最高齢でギネス世界記録認定)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)

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