2013年8月26日月曜日

エベレスト登頂請負い業(村口徳行):おすすめ本

超高所での映像を撮影する著者が、今まで同行した遠征の記録をまとめた体験記。

エベレスト登頂請負い業(村口徳行)




中には、先日ご紹介した三浦雄一郎さんの70歳と75歳のときのエベレスト登頂の様子も掲載されています。
80歳の登頂の前に刊行されたのでそれについては書かれていませんが、これを読むといかに80歳での登頂がすごいかということがわかると思います。
(三浦さん的には、70歳、75歳のときより80歳の方がラクだったと本の中で言っている)

たまにテレビなどで放送されるヒマラヤ登山の番組を観ると、

ただ登るだけでも大変なのに、重いカメラを持って撮影しながらってかなりつらいだろうな・・

といつも思っていました。
それをあえて仕事としているなんてどんな人だと興味があり読んでみたのですが、「やっぱそうじゃなきゃできないよね」と納得できるような自己管理ぶりでした。


エベレスト街道から見たエベレスト


撮影が目的で行くのだから、被写体の登山者に追いつけなかったり、途中でバテて下山なんていうことは許されないわけで、そうならないための高所トレーニングと登山計画はさすが。

時にはクライアントから無理難題をふっかけられ、相手(ヒマラヤ)が特殊環境の大自然のため苦労することも多いようです。

文章が面白いのでちょいちょい吹き出しながら読んでましたが、特に、エベレストに登る実力のないインド人女性の説得を試みるくだりは最高でした。

最後にはエベレストの登り方講座もあるので、登る予定のある方にはとても参考になると思います。

エベレスト街道トレッキング記


【送料無料】エベレスト登頂請負い業 [ 村口徳行 ]
【本の概要】
日本人最多登頂の映像カメラマンが明らかにするサミッターたちの登り方。
【目次】
第1章 女神の山へー初めてのエベレスト/第2章 三浦洋一の場合ー「チョモランマの渚」/第3章 野口健の場合ー七大陸最高峰登頂最年少記録への挑戦/第4章 渡邉玉枝の場合ー女性最高齢の登頂/第5章 三浦雄一郎の場合ー世界最高齢七十歳の登頂/第6章 村口徳行の場合ー二つの八〇〇〇メートル峰の登頂/第7章 三浦雄一郎二度目の場合ー七十五歳の登頂/第8章 あなたの場合ーネパール側とチベット側
【著者情報】
村口徳行(ムラグチノリユキ)
1956年生まれ。日大山岳部OB、雪豹クラブ代表。フリーの映像カメラマン。1978年のアラスカ、マーカスベーカー登頂を8ミリフィルムで自主制作して以来、数々の登山隊、撮影隊に参加、多数の番組制作に携わる。2004年、エベレスト・ローツェ登頂の実績で、読売新聞第54回日本スポーツ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)

↓この記事がお気に召したらソーシャルで共有してくれると嬉しいです↓
(ボタンは記事の一番下)




0 件のコメント:

コメントを投稿