はやぶさ力 川口淳一郎とチームはやぶさ39人の新証言
はやぶさの開発・各方面との調整、地球出発から帰還までの運用、帰還後のカプセル回収など、それぞれの分野で実際に活躍した人たちのナマの声がぎっしりと詰まっています。
数々のトラブルに見舞われたプロジェクトですが、そのときどうやって切り抜け、あきらめずに帰還まで成功させたのかなど、読んでいて勉強になるとともに、とても感動する内容。
アウェーの中での交渉や苦境に立たされたときのモチベーションの維持など、普段の仕事や生活の中でも役立つ言葉が散りばめられています。
一様に、「大変な苦労だったけどこのプロジェクトに参加できてよかった」とみなさん書かれていました。
本のカバーに、地球に帰ってきた満身創痍のはやぶさが、大気圏に突入して燃え尽きる直前に撮影した地球の写真が掲載されているのですが、半分かすれたようになったその写真からは、もう本当に最後の力をふりしぼって撮ったという感じが伝わり泣けてきます。
たくさんの人とはやぶさが一丸となって成功させた世界初の偉業は、まさに日本の宝でしょう。
この先も、この素晴らしい技術を継承できる国であってほしいと思います。
ちなみに先日、上野の国立科学博物館で、映画に使われたはやぶさの模型と、はやぶさがイトカワから持ってきた小惑星の粒子(本物)を見ましたが、それはもう感動しました。
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【内容】
未来に継承したい「チームはやぶさ」の誇り。
【目次】
第1章 不屈のリーダーたち(川口淳一郎ー努力でも忍耐でもない。『自分初』を目指す意地こそ力の源だった/國中均ー『世界を見返してやる』と開発をあきらめなかった ほか)/第2章 独自発想の先駆者たち(小笠原雅弘ー『はやぶさ』は『坂の上の雲』のようなものだった/久保田孝ー想定外を想定し、試験を繰り返した ほか)/第3章 意地と執念の突破者たち(橋本樹明ー『今、何をすべきか』だけ考えた結果が成功に/曽根理嗣ー壊れても帰還できたのは技術の背景があったから ほか)/第4章 力を増幅させた伝道者たち(的川泰宣ー『はやぶさ』の仕事が好き。だから皆あきらめなかった/上杉邦憲ー『七人の侍』に見るリーダー像を、プロジェクトでは学べ ほか)(「BOOK」データベースより)
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