2日目
姫路城小話 その四:お菊井にお菊さんはいない?
大天守のすぐ麓にあるお菊井は、実はお菊さんとは関係のない井戸らしい。井戸が作られた時代とお菊さんがいた時代が合わないからだ。
ではこの井戸はなんなのか。
もちろん水を供給していたということもあるが、有事の際の抜け道になっていて敷地内にある腹切丸に繋がっているのではないかという説がある。
そこで実際どうなのかと、以前、この深さが17mもある井戸に、某テレビ局が入って調査したことがあった。
しかし、底の方にあった横道を奥まで進んでいくと、途中で崩れて行き止まりになっており、調査はそこで断念されてしまった。
結局、未だにその横道がどこに続いているのか不明なままだが、なんともお城のミステリーらしい。
その抜け道の話とは別に、現在、井戸の底にはコインがたくさん落ちているという。
それは当時のものではなく、現代のもの。
どうやら某国のトレビの泉なるものを真似てコインを投げ込む観光客がいるらしいのだ。
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でもあれ、後ろ向きで入れないと意味ないんでしょ?とガイドさんは言ってましたが、そういうことじゃなくて、そもそもこの井戸にそういう効能はないし、後ろ向きでコインを入れたところで、誰も願い事を叶えてくれるとは思わないけど。
もしお菊さんの井戸なら、今頃、お皿じゃなくてお金を一枚二枚と数えているかもしれない。
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