今回ご紹介するのは、1996年に修正を加えて出版された増補版。
月の魔力(アーノルド・L・リーバー 著/藤原美子 訳)
満月には殺人事件が増加する
というなんとも興味をそそられるフレーズに惹かれて読んでみました。
あらゆる面から科学的に分析していて、実際におきた殺人事件や交通事故などのデータはもちろん、昔からある狼男伝説や精神病院で働いているスタッフの証言なども調査対象にしています。
そのような中で著者が提唱したバイオタイド理論は、月の引力が海の潮汐を引き起こすように、海の生物から進化し体内の80%を水分が占める人体にも影響しているというもの。
そして、それが具体的にどのように影響しているかというのが、この本の中でいろいろと説明されています。
著者だけではなく、世界各国の様々な分野の科学者が様々な実験を行い「人体は月の影響を受けているに違いない」というたくさんの結果ががもたらされました。
一見、神秘的に見えるようなことでも、ひとつひとつ実験や統計によって出されたデータを並べられるとなるほどなという気になってきます。
でも考えてみれば、人間の力など及ばない惑星間での力関係が実際にあるのだから、その只中に生きる地球の一部とも言える人間が、まったく影響を受けていないという方が無理な話なのかも、とも思います。
この間スーパームーンがありましたが、満月や新月のときに何か落ち着かないと感じる人や、周期的に暴力的になったり逆にうつ状態になってしまう人が周りにいたら、この本を読んでみるとその謎がわかるかもしれません。
【送料無料】月の魔力普及版 [ アーノルド・L.リーバー ]
【本の概要】
満月の日は殺人・交通事故が激増する!?マイアミの精神科医である著者は、その噂に興味をもち、研究を続けていくうちに、次々と新事実に遭遇し、ついに月と人間の行動・感情には明らかな関連があることをつきとめた…。月はその引力により、満潮・干潮を引き起こす。人間の体内水分は80%。生体にも潮汐作用が起きているのではないか。この「生物学的な潮汐」こそ、人間の行動と感情の鍵であり、このリズムを通じて生命体は宇宙と結びついているーという壮大なバイオタイド理論を展開して、科学のフロンティアを切り開いた。
【目次】
第1章 月、神話、そして文化/第2章 月と殺人/第3章 月と攻撃性/第4章 月と自然サイクル/第5章 連続する宇宙/第6章 月と地球の物理学/第7章 進化と月/第8章 月と文明/第9章 バイオタイド理論/第10章 月に関する知識の活用法/第11章 新しい研究
【著者情報】
リーバー,アーノルド・L・(Lieber,Arnold L.)(リーバー,アーノルドL.)
医学博士。米国マイアミ心臓研究所精神科主任、マイアミ大学医学部精神科准教授。1972-1975年にはマイアミ市警察の精神医学コンサルタント、そしてアメリカ臨床精神医学会長を務めた。多数の科学論文執筆のかたわら、臨床研究にも積極的に関わる。臨床では精神薬理学の専門家として、無反応性の患者や不安神経症の治療にあたる。医学・精神医学・物理学・生物学・気象学・天文学・生物磁気学などを統合した「宇宙生物学(コスモバイオロジー)」に造詣が深く、月が人間の攻撃行動に影響を与えている、という発見は、一大センセーションを巻き起こした
(「BOOK」データベースより)
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