2015年8月20日木曜日

キルギス・カザフスタン旅行記#17-世界遺産ブラナの塔と石人

旅行期間:2015年7月

3日目

トクマクの街に入るとやがて道の向こうに塔が見えてきました。
世界遺産ブラナの塔に到着です。

 




昨日の博物館でも見ましたが、バスを降りるとき、今一度当時の想像図を確認。





=====ガイド=====
2014年にアクベシムとともに「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録されている。

10~11世紀に建てられたミナレット。その歴史は10世紀から始まりベラサグンという場所だったが、ミナレットを建てたところを王国の都のひとつとすることになりとても栄えた。シルクロードのときも、東から西へのキャラバンの通り道としてにぎわった。

ブラナの塔は現在25mだが、当時は41mあったと言われている。博物館には想像図があったが、上の方は地震で崩れてしまったので、いろいろな資料などから推測しこのようなものとされている。
今のところミナレットだと言われているが、そこもまだよくわっていない。

ブラナの伝説はいくつかあるがそのひとつを紹介。
その昔、王様は国の優秀な占い師を集めて、大好きな娘の将来を占った。
占い師たちは怖がって、100歳まで生きて子供もたくさん生まれるなどと答えたが、その中で一人だけ、あなたの娘は16歳で黒い虫に刺されて死ぬと言った。王様はなんとか守りたいと思ってブラナ塔を建てた。そして娘が16歳になったとき王様はよろこんで、占い師の行ったことは嘘だったと思った。そして、娘の誕生日の時に美味しいものを食べさせようと思い、果物をお皿にいれて持って行ったが、そのぶどうの中に黒い虫がいて娘はそれに刺されて亡くなってしまった。
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入口の門を入って少しいくと草原が広がり、左手に塔、右手に博物館と石人があります。
塔は現在25mとのことですが、それでも下から眺めると圧迫感を感じるほどの高さで、これが41mだったらかなりの迫力があったと思います。

 

 






まずは小さな博物館へ(中は撮影禁止)。
館内には、ネストリウス派キリスト教の十字架、仏教寺院の柱の土台、ゾロアスター教の鳥葬後の納骨器などがあり、まさに文明の十字路を実感できます。




その後石人エリアへ向かうと、広い平らな草原にポコポコといろいろな顔形をした石人が立っていました。来た方向を振り向くと、ブラナの塔の全景が綺麗に見えます。






石に刻まれた顔はどれもユーモラスで同じものはひとつもないそう。
この石人は突厥の戦士のお墓といわれ右手に馬乳酒の杯、左手に剣を持っているものが多く、その他にも石臼や文字の書かれた石版などもありました。






















ここからは自由行動になったので、ちょっと高台になっている丘に登ってブラナの塔へ行ってみることに。
周りに遮るものがないので、少し上るとすぐに視界が広がってきます。
青空に聳える塔と緑の草原、そして遠くに連なる天山山脈がなんとも言えず美しい。
ここをシルクロードを進むキャラバンがいくつも通っていったのでしょうね。












丘を下って、最後に塔の上に上ります。
途中まで外階段を上がり塔の中に入るのですが、内部の螺旋階段は人一人が通れるほどの幅しかないので、上りと下りが途中でぶつからないように声を掛けながら何人かとまとまって上るといいでしょう。
中の階段はかなり急で、ところどころに明り取りの窓はあるもののその周辺以外は真っ暗なのでヘッドランプがあるといいかも。












上まではほんの2~3分で到着。
ここからは、360度のパノラマが広がっていました。









 




さきほどの丘の上よりも当然遠くまで見渡せるのですが、個人的にはこの塔が入った風景の方がいいな。
でも実際に登らないとそういう比較もできないので、訪れた際はぜひ登頂してください。

さて、上ったら下りないといけないのですが、これがなかなか怖かった。
上から見るとほとんど垂直に見える暗闇の中の階段を下りて行かないといけないので、足を踏み外したら恐らくけっこうな事故になる可能性がありそう。
怖い人は誰かの後ろから下りた方がいいと思います。(視界が遮られ下まで見なくてすむ)

 


最後に塔の周りをひと回りし、みんなで集合写真を撮ってバスに戻りました。












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2 件のコメント:

  1. 楽しく読ませてもらっています。同じツアーでの、他の人の記録を読ませてもらうのは、勉強にもなります。私もようやく記録をアップしはじめています。

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    1. さすらい人さん
      旅行ではお世話になりました。さすらい人さんのブログ拝見しましたが、同じ行き先で見た景色も同じなのに、人によって撮影するものが違ったりして面白いですね。

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