8日目
トルコとの国教に思いをはせた後は、教会の内部を見学。
=====ガイド=====
ホルヴィラップ修道院は、ホル(深い)、ヴィラップ(場所)という意味で、現在の教会は1662年にできた。紀元前2世紀から多神教の神殿と牢獄として使われていて、キリスト教を布教した聖グレゴリウスが13年間幽閉されていた穴もある。その上に教会が建てられ、現在まで修復を繰り返している。
内部には、キリストを刺した槍や、アルメニアの王とグレゴリウスの肖像、洗礼式などの絵画が飾られている。
グレゴリウスが幽閉されていた穴の深さは7mほどあり、今でも降りていくことができる。
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上の写真が、聖グレゴリウスが幽閉されていた穴の入り口ですが、降りるのはなかなかハードそうなのでここまでにしました。中には、聖グレゴリウスの生涯が描かれた絵があるそうです。
=====ガイド=====
伝説によれば、アルメニアにキリスト教が伝わったのは紀元後すぐで、使徒(イエス・キリストの高弟)のバルトロマイとタダイが出向いたといい、3世紀に入るころには相当数のキリスト教徒が存在した。
続いて、238年ごろ、アルメニア国王ホスロフ1世が暗殺されるという事件があり、犯人アナクの家族の大半が捕縛・処刑されたが、アナクの息子のグレゴリウスだけが落ち延び、父の罪を償うべくキリスト教の司祭となった。ところが彼はホスロフ1世の息子ティリダテス3世に捕らえられ「十二の拷問」にかけられたうえに地下牢に投げ込まれた。
グレゴリウスは前国王の妃の慈悲のお陰で食料を与えられ、地下牢で15年間も生きながらえたが、その間にティリダテス3世がおかしくなった(ガイドさんによると、いのししになったらしい)。ローマ人のキリスト教徒のリプシメという娘を手に入れようとしたが出来なかったため殺害し、その良心の呵責か天罰かで精神に失調をきたしたという。
ティリダテス3世は、自分は狼(猪)であると思い込み、山中や森をさまよい歩いた。その時、たまたまキリスト教に帰依していた王妹が夢で天使に会い「グレゴリウスを自由にすれば兄王は健康と理性を回復する」というお告げを聞いた。彼女の話を聞いてグレゴリウスを釈放したティリダテス3世の容態は回復。グレゴリウスは大主教に任命され、キリスト教は302年ごろにはアルメニアの国教となった。
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教会を出て、教会を一望できるという裏山に登ってみました。
頂上まで行くと360度の絶景が広がり、眼下には教会の全景を見ることができました。
晴れていたら、アララト山の雄姿が綺麗だったろうな~
最後は見回りのワンコに見送られ山を下ります。
麓に並ぶお土産屋さんをチラ見して、ホルヴィラップ修道院を後にしました。
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