日本の宇宙開発コーナーです。
あの「はやぶさ」や「きぼう」など有名どころが目白押しといった感じ。
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「はやぶさ」の詳しい説明は、以前訪れた「国立科学博物館」のレポートを見ていただくとして、ここでは日本実験棟の「きぼう」をご紹介します。
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内部も見学できるようになっているのですが、中に入るまでに長い行列ができていました。
なので、まずはその列に並びながら「きぼう」の外観を観察。
真っ白で大きな船体は、まさに「宇宙で活躍するための宇宙船」のイメージにピッタリです。そのボディーに日本の国旗が鮮やかに描かれているのが印象的でした。
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周りには、船体のそれぞれのパーツの説明が書かれたパネルが立ててあります。
●「きぼう」日本実験棟
「きぼう」日本実験棟は、宇宙飛行士が長期期間活動できる日本初の有人宇宙施設で、ISS最大の実験棟です。日本で開発された後にNASAへ輸送され、2008~09年にかけて3回に分けてスペースシャトルで打ち上げられました。この3回のミッションには、土井、星出、若田の3人の日本人宇宙飛行士がそれぞれ関わり、組み立て、起動、検証を行いました。
ISSで唯一となる船外実験プラットフォームは、微小重力、高真空などの宇宙暴露環境を利用して、実験を実施するための多目的実験スペースとして利用されています。
「きぼう」では、世界各国の宇宙飛行士が協力をして実験を行っています。「富士山より高い日本にようこそ」なんて英語で書いたテープが貼ってあったりして、ISSの中でも、一番静かな所なので、宇宙飛行士たちが来たがります。
国際宇宙ステーションは、各国が開発した実験モジュールや居住モジュールで成り立っています。日本が開発した「きぼう」日本実験棟は、日本初の有人宇宙施設です。中心となる「船内実験室」は、直径4.4m、長さ11.2mで大型観光バスがすっぽり入るくらいの大きさです。「船外実験プラットフォーム」は宇宙空間に露出している実験施設です。
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船内保管室
実験に使うものなどをしまっておく部屋で、船内実験室の天井に取り付けられています。地上と同じ1気圧の空気で満たされています。各国の実験棟のうち、専用の保管室があるのは「きぼう」だけです。
ロボットアーム
船外実験プラットフォームや船外パレットにある実験装置を交換するときなどに使います。それぞれ6個の関節をもつ親アームと子アームでできていて、船内実験室から操作します。
船外パレット
船外実験プラットフォームで使う実験装置などをしまっておくところです。実験が終わった装置を、そのまま地上へもちかえるときにも使います。
船外パレットは、船外実験装置の船外実験プラットフォームへの輸送や船外実験プラットフォームからの回収を行う目的で開発されました。スペースシャトルで運搬され、「きぼう」ロボットアームを使って船外パレット上の船外実験装置を船外実験プラットフォームに移設した後、この船外パレットは再びスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に回収され、地上に持ち帰られました。
船内実験室
宇宙環境を利用したさまざまな実験を行う場所で、実験装置を搭載したラックが備えられています。1気圧の空気で満たされていて、地上と同じ服装で活動できます。最大4人が作業を行うことができます。
船外実験プラットフォーム
実験装置を宇宙空間にさらして実験するところです。空気がなく、視野が広い宇宙環境を使って、天体や地球の観測などをします。
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「きぼう」のここがスゴイ!
- 国際宇宙ステーションの中で、一番大きい実験室!
アメリカの実験棟「デスティにー」は直径4.3m、長さ8.5m、ヨーロッパの実験棟「コロンバス」は直径4.5m、長さ6.8mです。「きぼう」の船内実験室の大きさはこの2つの実験棟より大きく、直径4.4m、長さ11.2mで、国際宇宙ステーションの中で一番大きな部屋なのです。 - 日本専用のロボットアームがある!
「きぼう」には、専用のロボットアームがついています。これは他の実験棟にはない特長の1つです。ロボットアームは、船外実験プラットフォームや船外パレットの上にある実験装置などの交換のとき、宇宙飛行士が操作して作業をします。 - 日本だけの通信システムがある!
「きぼう」が観測した情報は、ふだんはNASAを通じて日本へ送られますが、宇宙と地上を結ぶ「きぼう」だけの通信システムもあるので、データ中継をする人工衛星を使って日本へ直接送ることもできます。 - 専用のエアロックがある!
「エアロック」とは、2重になっている特別な扉のことです。気圧の違う2つの部屋の間の扉が1枚だと、それを開けたときにはげしい空気の流れがおきます。それを防ぐためのものです。「きぼう」には専用のエアロックがあり、1気圧に保たれている船内実験室と、真空の宇宙空間にさらされている船外実験プラットフォームの間で実験装置などを運ぶときに使います。 - 2つの窓があって、地球が見える!
「きぼう」には、船外実験プラットフォームと船外パレットを見るための窓が、エアロックの左右にあります。2つの窓をもつのは「きぼう」だけです。「デスティニー」や「ズヴェズダ」の窓は床にあるので真下に地球が見えます。「きぼう」の窓は地平線方向を向いているので、これらの窓とは別の角度から地球が見えるのです。 - 実験を地上でも同時に見られる!
「きぼう」での実験を撮影したCCDカメラの画像は、すぐに地上へ送ることができます。だから、地上では実験のようすをほとんど同時に見られるのです。また、地上へ送れないときなどは、画像を記録しておくこともできます。 - きれにとれるハイビジョンカメラがある!
「きぼう」にはハイビジョンカメラがついていて、実験装置や船内のようす、地球の姿などをきれいな映像で地上へ送ることができます。将来、「きぼう」を放送スタジオにして、宇宙についての授業や宇宙天気予報を地上に流すことができるかもしれません。
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