2014年10月31日金曜日

ガリレオがひらいた宇宙のとびら:おすすめ本

ガリレオの数々の発見とガリレオ前後の宇宙観をわかりやすく解説した本。

ガリレオがひらいた宇宙のとびら(渡部潤一)




1609年に自作の望遠鏡を宇宙に向け、その後さまざまな宇宙の謎を解き明かしていったガリレオ・ガリレイ。
ガリレオ関係の本は今までも読みましたが、この本はその中でもとてもわかりやすく書かれていました。おそらく読書好きな小学校高学年くらいから読めそうな気がします。



アリストテレスの天動説とキリスト教の考え方が定着していた当時、実際にガリレオが宇宙を観察してコペルニクスの地動説が正しいという結果を得ても、それを声高に言うのは命の危険もあった時代。
もし、そういうしがらみがなければ、もっと大々的に研究や発表をして、さらにたくさんの発見があったのではないかと思ってしまいます。

基本的に、慣れ親しんだ環境などの変化を好まない人間の習性上、パラダイムシフトが起こるときは往々にして、世間からの批判にさらされることが多い気がしますが、そこで折れずに研究を続けるというのも偉大な科学者の条件なのかも。

ガリレオが亡くなって400年近く経ちますが、もし、そのころよりずっと科学が進歩し宗教的な弾圧もない現代に蘇ったら、いったいどんな研究をするのかぜひ見てみたい。
最新の研究をもってしても、まだ宇宙のエネルギーの4%しか解明されていない中、その数字を上げてくれたかもしれないですね。

ちなみに、日本に望遠鏡が入ってきたのは1613年で、徳川家康に献上されたものが初めてと言われているそうです。
しかし主に軍用として使用されていたため、望遠鏡を使って宇宙の観察がされはじめたのは1835年のことのよう。
ガリレオから200年も経ってからのことなんですね。


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【内容】
400年まえにガリレオ・ガリレイが望遠鏡をもちいてひらいた宇宙のとびら。そのとびらの向こうにある宇宙のすがたを、ガリレオやその後輩たちはどのように探求してきたのでしょうか…。
【目次】
第1章 ガリレオが登場するまえの宇宙/第2章 ガリレオが見つめた月/第3章 ガリレオが見つめた太陽系の惑星/第4章 ガリレオが見つめた太陽/第5章 ガリレオが見つめた銀河系/第6章 ガリレオが見られなかった宇宙/第7章 宇宙像のいま
【著者情報】
渡部潤一(ワタナベジュンイチ)
1960年福島県生まれ。自然科学研究機構国立天文台天文情報センター長・同広報室長。総合研究大学院大学准教授。理学博士。太陽系天体の研究のかたわら最新の天文学の成果を講演、執筆などを通してやさしく伝えるなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(「BOOK」データベースより)


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