旅行期間:2014年9月下旬
2日目
行きに素通りした新湯温泉神社にお参り。
木々に囲まれた小さなスペースに、本殿と栃木県指定有形文化財の石幢などが建っています。
とても静かで神秘的な雰囲気。
新湯温泉神社
新湯温泉神社は安元元年(1175)元湯に温泉神社として創立された。
万治二年(1659)村は大震災の山津波により崩壊状態になり、復興を重ねたが二度目の日光大地震にあい廃村となってしまった。
神社は正徳三年(1713)御神体と共に元湯からこの新湯に移され、石幢、石段、鳥居等も人力により運搬され、この境内に移築されました。
天明二年(1782)この新湯温泉神社は温泉の守り神として地域の発展と深い信仰の願いにより再建されました。
本殿は流れ造りでケヤキ材により造られています。(案内板より)
温泉神社石幢一基
刻銘文によると、永正十五年(1518年)四月吉日、願主昌泉が悪疫流行を治めるために旧湯本村(現在の元湯温泉)温泉神社に奉納したものである。
その後、湯本村は万治二年(1659年)二月末日の大地震により、八十五軒の村落が瞬時にして崩潰し、村人たちは天和年中に新湯村、高原村、上塩原村、下塩原村等に四散して再起の道を選ぶ。この石幢も、そのとき温泉神社と共に、この地に遷されたものである。
指定理由:この石燈形の石幢は、鎌倉期から室町期かけて盛んであった地蔵信仰の供養塔で、関東地方では稀にみるものであり、また、湯本村の隆盛を物語る貴重な資料でもある。(案内板より)
最近の御嶽山噴火もそうですが、日本は昔から多くの自然災害に見舞われてきたのですね。
この古びた石段も鳥居も、そんな災難をくぐりぬけて今ここに静かに佇んでいると思うと、なんだかそれだけで感慨深いものがあります。
参拝後、長い石段を下って麓の温泉街に向かいました。
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