見学日:2014年9月
「技術革新」コーナーに行くと、展示品がまた一段とスケールアップしてきました。
●技術革新
新しい発想、新技術、不可能を可能にする新しい方法である技術革新は、宇宙開発のかなめとも言えるものです。アメリカ初の有人宇宙船マーキュリー、ドッキング技術の開発など月面着陸に必要な技術を詰め込んだジェミニ宇宙船、史上初めて人類を月に送り、無事に帰還させたアポロ司令船と着陸船など、月に人類を送り込むために積み重ねられた技術革新の数々を紹介します。
また、アポロ計画以降、宇宙開発は国際協力の時代となり、宇宙の本格的な利用に向けて開発されたスペースシャトルに関連した技術も紹介します。
●マーキュリー計画
1959年から1963年に行われたマーキュリー計画には、有人宇宙船による地球の周回、宇宙での人体機能調査、宇宙飛行士と宇宙船の地球への帰還という、3つの目的がありました。1961年、マーキュリー宇宙船でのアラン・シェパード宇宙飛行士による飛行がアメリカ初の有人宇宙飛行となりました。アメリカ初の有人地球周回飛行は1962年、ジョン・グレン宇宙飛行士により成功しました。マーキュリー宇宙船の1人乗りの狭さは宇宙飛行士たちに、乗るのではなく宇宙船を着るのだと評されました。
●宇宙船を着る?
1961年5月5日、アメリカの最初の有人宇宙飛行に成功したマーキュリー宇宙船は、一人乗り。乗るところはとても狭かったので、宇宙飛行士たちは宇宙船に「乗る」のではなく宇宙船を「着る」と言っていた。全部で6回の宇宙飛行に成功した。
●二人乗り宇宙船
ジェミニ宇宙船は、軌道の変更やドッキング、船外活動の訓練のための二人乗りの宇宙船。マーキュリーよりは大きくはないが、一人分のスペースはまだ小さかった。後ろの白い部分には、燃料や飲料水、固体ロケットなどが入っていた。
●月面の足跡
アポロ11号で最初に月面に降り立ったアームストロング船長が言った「この一歩は・・・」という言葉は有名だが、この写真は月面に残された足跡。月の表面はとても細かい砂(レゴリス)で覆われているので、足跡がはっきり残る。
●アポロ13号
アポロ13号は、酸素タンクの爆発で、燃料電池が使えなくなり、二酸化炭素を取り除くことができなくなったが、いろいろな工夫をして無事帰還できた。ここにあるのはアポロの燃料電池や二酸化炭素を取り除く装置。
●NASAの管制室
●アポロ司令船前部ハッチとソ連のドッキング機構インターフェース型板と運搬用の箱
●アポロ宇宙船ドッキング装置
●アジェナ標準機
ドッキングの練習のためにジェミニ計画で使われた。
●地球帰還時に使用するジェミニ宇宙船の浮き輪
「宇宙服を着る」ということからもわかるように、初期の宇宙飛行はかなりのストレスに耐えていたのでしょうね。
今でも、進化・改善されているとはいえ、重力もなく、水や酸素が限られた密室空間での長期滞在は大変だと思いますが・・。
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