旅行期間:2014年5月
2日目
本道に合流してから少し行くと、前方にもけっこうな量の雪が現れ始めました。
まさかこんなに残っているとは思っていなかったので、アイゼンもストックも持参していません。
アイスバーン状態ではないので、アイゼンはなくても登れましたが、その代わりズボズボと足が取られ、思うように前へ進めない。ふと、数年前の同じ時期に登った北アルプスの涸沢カールを思い出しました(アレもきつかった)。
さらにこちらのルートは、登る人が少ないせいか、はっきりとしたトレースが残っておらず、幅の広い雪原状態になっている箇所では、どこが道なのかよくわからず何度かコースアウト。
一応ところどころに、木の枝に結ばれている目印のリボンがあるのですが、見落とすことも多くなかなか大変でした。
結局山頂までの間で会った人は、こんなに雪が積もっているとは思わずスニーカーで来てしまった単独行の女性と、同じく単独行の男性の二人だけ。
やはり、公共の駐車場がない四阿山高原ルートは人が少ないのかもしれない。このルートとは別に菅平高原の方から登る道もあるのですが、そちらの登山口まではバスが通っていたり、休憩所があったり、避難小屋があったりと便利なようです。
雪の登りが続きいいかげん泣きが入ってきた頃、雪もなくなり見渡しのいい場所に出ました。
岩がゴロゴロ転がる道ですが、雪道よりはよっぽど歩きやすい。
さらに上を見ると、登りきった坂の上にはもう新たな山陰が見えず、もうすぐ頂上の気配。
登山口から3時間半ずーっと登りで辛かったけど、時間的にもそろそろ着くころです。
しかし、どんどん登っていくと、なぜだか目の端に白い塊が見えてきました。
まさかと思いつつもよく見ると、どう見ても「私が山頂です」という、いかにも「てっぺん」の形をした山塊がそそり立っていました(しかも見た感じけっこう急登)。
どうやらゴールはまだまだらしい・・
後に、この白い頂が見えて一気に心が折れた場所を「ショッキングポイント」と呼んで、懐かしみながら思い出話しをしています。
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