2014年6月17日火曜日

みをつくし料理帖:おすすめ本

以前にも「かなりおすすめの江戸モノ」という記事でご紹介しましたが、私の大好きな本に「みをつくし料理帖シリーズ」があります。

今テレビドラマでも放送されているので知っている方も多いと思いますが、私は小説の方でずっと読んできました。
長年シリーズで続いており、今年の2月に最新刊「美雪晴れ」が発売。
先日購入したばかりでまだ読んでいないのですがかなり楽しみです。

美雪晴れ みをつくし料理帖




そんなわけでドラマの方も毎回録画しているくらいなのですが、やはり小説と実写のギャップというのが私の中で少々ありました。



まあ、映画化やドラマ化ではよくある話なので仕方がない部分ではありますが、主人公「澪」のトレードマーク「下がり眉」が一切ないものとして描かれているのはちょっと寂しい。
澪役が北川景子さんのため物理的に無理なのでしょうが、やはり「下がり眉」は小説の中ではいろいろな場面で取り上げられていて、この物語の「味」になっている大切な要素だと思っていただけに、そこ省略するの?とちょっと驚きでもありました。

長年、登場人物の姿を勝手に思い描きながら読んできたわけですが、澪役にはもっと、シュッとした美人というよりは庶民派で愛嬌のある人のほうがピッタリだなと思います。みをつくしファンの間でよく言われるのが蒼井 優さんですが、下がり眉といい雰囲気といいまさに適役。

今回のドラマで出演している俳優さんで考えると、澪役と野江役は逆にした方がまだしっくりくるんじゃないかなと思いました。
ついでに言えば、ご寮さんは高島礼子さん、小松原さんは内野聖陽さんなんかがイメージだったりします。

小説に比べると、物語の展開がかなり早いドラマですが、出てくる料理はどれも美味しそうだし、江戸の雰囲気も視覚的に伝わってくるので、これはこれとして楽しんで観ようと思います。

原作の小説の方は、一つ一つじっくりと丁寧に描かれていて、読んだ後もしばらくその物語のことを考えてしまうような心に残る内容なので、ドラマで興味を持った方は一度読んでみてはいかがでしょうか。おすすめです。泣けます。




最新刊
【楽天ブックスならいつでも送料無料】美雪晴れ [ 高田郁 ]
【内容】
名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしいー。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。
【目次】
神帰月ー味わい焼き蒲鉾/美雪晴れー立春大吉もち/華燭ー宝尽くし/ひと筋の道ー昔ながら(「BOOK」データベースより)

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