ヒマラヤを越える子供たち [マリア・ブルーメンクローン]
チベットやウイグル自治区などの状況が少しずつ世界に知られるようになっていますが、この本では、チベットで起こっている現状が亡命してきた子供たちや元武装警官などの証言で明らかになっています。
それぞれの状況の中で、危険なヒマラヤ越えの亡命に子供を送り出す親たちの気持ちや、その親と別れ6000mもの山を越えなければならない子供たちの気持ちもリアルに描かれ、読んでいるとなぜこんなことが起きなければならないのか考えされられます。
また、その亡命を手助けするガイドという仕事も命がけで、それを完ぺきにこなす「黄金の価値のある男」と呼ばれるチベット人の活躍にも感動。
小さな子供たちを何人もたずさえ無事にヒマラヤを越えさせることは並大抵のことではないと思います。
この本では、チベットからヒマラヤを越えネパールに渡り、ダライラマ法王がいるインドのダラムサラまでの行程と、その後数年の状況も書かれています。
ぜひ多くの人に読んでほしい本。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】ヒマラヤを越える子供たち [ マリア・ブルーメンクローン ]
【内容】
欧米各国で数々の賞を受けたドキュメンタリー映画『ヒマラヤを越える子供たち』を撮影した女性監督が、自ら綴った渾身のノンフィクションの最新版を初翻訳。
【目次】
第1部(リトル・ペマ カムパの少女/ケルン 1997年冬/タムディン アムドの少年/ラダック チベット子供村 1998年夏/2人の姉妹 チメとドルカー ほか)/第2部(ネパール 2000年4月6日/亡命最初の晩/ネパール 2000年4月8日/農家に隠れて/ネパール 2000年4月9日 ほか)
【著者情報】
ブルーメンクローン,マリア(Blumencron,Maria)
1965年ウィーン生まれ。映画製作者・作家。現在、ドイツのケルン在住。ドキュメンタリー映画『ヒマラヤを越える子供たち』でドイツ国内・国外で数々の賞を受賞。ドキュメンタリー映画『GOOD BYE TIBET』(2011年)はオーストリア・グラーツの第23回国際山岳・冒険映画祭で2011年度のグランプリを受賞(「BOOK」データベースより)
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