2014年11月19日水曜日

SPACE EXPO 宇宙博 2014 #15-未来の宇宙開発

見学日:2014年9月

未来の宇宙開発のコーナーでは、実用に向けた研究・開発中の宇宙船や宇宙エレベーターなどの展示がありました。
個人の宇宙旅行もそこまで見えてきた中、別の星で暮らす日もそう遠くない気がします。

●宇宙エレベーター
宇宙へ人やものを移送する手段として宇宙エレベーターが期待されています。赤道上の高度3万6千キロメートルにある静止軌道ステーションから地上へテザー(ケーブル)を下ろし、そのテザーに地上と宇宙を行き来するエレベーターを設置するという考えです。テザーはバランスをとるために地球と反対側にも伸ばす必要があり、全長は5~10万キロメートルにも達します。長い間宇宙エレベーターは概念的なものでしたが、1991年に極めて高い強度を持つカーボンナノチューブが発見されたことで、実現可能といわれるようになりました。







●溶岩チューブと月面基地構想
2007年9月に打ち上げられた日本の月周回衛星「かぐや」(SELENE)が撮影した月面の画像データの中に、日本の月科学者グループが、直径・深さとも数十メートルにおよぶ、3つの巨大な縦孔を史上初めて発見しました。この縦孔は月面で火山活動が盛んであった頃、溶岩が流れてできた地下空洞の上に開いたものと考えられています。地下空洞の中は温度が約0度でほとんど変化がないと推測され、また、放射線や紫外線、および隕石から守られる安全な場所であることから、将来に月面基地としての利用が期待されています。




●ドリームチェイサー
ドリームチェイサーはNASAと共同で商用クルー・プログラムを行っているアメリカのシエラ・ネバタ社が開発中の宇宙船です。国際宇宙ステーションへの新たな民間輸送手段として注目を集めています。実物は全長約9メートル、幅約7メートルで、この機体に最大7名のクルーと貨物が乗ります。機体は打ち上げロケットの上部に取り付けられ、最終的には通常の旅客機の様に滑走路へ着陸します。着陸の実験はすでに行われており、NASAの基準を次々にクリアしています。




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