2014年9月4日木曜日

みをつくし料理帖シリーズ完結! 天の梯(高田 郁):おすすめ本

みをつくし料理帖シリーズがついに完結です。

天の梯 みをつくし料理帖(高田 郁)




5年に亘り読み続けてきた大好きなシリーズが終わってしまいました。
それだけでも泣けてくるのに、このラストときたらもう・・

一生の間で、心から出会ってよかったと思える本にどれくらい巡り会えるかわかりませんが、この作品はまさにその中のひとつです。



物語の中では、本当にたくさんの辛い出来事が起き、登場人物たちはその度に打ちのめされ涙を流してきましたが、それでもみんなで必死に支え合い力強く生きてきました。

初めは、こんなに次から次へと試練を与えなくていいのに・・と思うこともありましたが、この最終巻を読んで、数々のあの辛い出来事はこのラストのためだったのかと、すべてがストンと気持ちよく収まったという感じです。

さらにこの作品の特長ですが、どの話でも、その時節の旬の食材や風習、江戸の情景など、濃厚な季節感を感じさせる描写が散りばめられ、特に料理の箇所はとってもリアルで美味しそう。

そのため、読んでいると、そこに書かれている料理が無性に食べたくなりお腹が空いてくるのですが、それを見越してか、巻末には作中に登場した料理のレシピがしっかりと掲載されています。
私はまだ試したことはありませんが、料理好きの方はきっと作ってみたくなることでしょう。

これで終わってしまうのが本当に残念ですが、この数年間、元気と感動と発見と・・その他にもたくさんのものをくれてありがとうと心から言いたいです。

これから読んでみようと思っている方は、ぜひ最初から読んでみてください。
途中から読んでも面白いとは思いますが、先ほども書いた通り、様々な出来事があってのラストなので、それらを登場人物たちと共有しながら最後を迎えたほうが感動の度合いが違うと思います。
注意:泣けてしまうので人前では読まないほうがいいかもしれません。


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【内容】
『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。(「BOOK」データベースより)

みをつくし料理帖シリーズ





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