2020年5月3日日曜日

コーカサス旅行記#34-ジョージアの首都トビリシ観光。眺めのいいメテヒ教会へ

旅行時期:2018年10月

5日目

ムツヘタからトビリシに戻り市内観光です。








=====ガイド=====
トビリシの街は、イベリアのワフタング・ゴルガサリ王が最初にこの場所を発見し5世紀にできた。

伝説によると、彼は自分の鷹を連れて狩りに来た。その鷹が鳥を追いかけて飛んでいったため、それを追っていったら、鷹も鳥も熱いお湯に落ちて死んでいた。彼は、そのことによってここに湧き出る温泉を発見し、町を作ることを命じた。トビリシの「リシ」はジョージア語で「熱い」という意味。

そしてこの場所を首都にしたが、その理由は、街が3つの山に囲まれて、4本の川があるため防衛に都合がよかったため。

山の上に城壁が残っているが、これはナリカラ要塞。4世紀にはあったため、ワフタング・ゴルガサリ王は、この町を首都としてからさらに強化拡大していった。ナリカラ要塞は長さが4キロ、高さは25m、門が7つあり、中には300の家族が住んでいた。しかし、保管されていた爆弾などの武器が爆発して壊れてしまった。その後20世紀の終わりには、教会が建てられ現在に至っている。「ナリカラ」という名前は「侵略し辛い」という意味がある。

「聖なる山」と呼ばれるムタツミンダは、ふもとからロープウェイで行くことができる。山頂には遊園地があり、街の景色が一望できる。

丘の上に建っている女性の像は「ジョージアの母」と呼ばれるもので、剣とワイングラスをもっている。剣で戦い、ワインでお客をもてなすという意味。旧ソ連時代の像で、当時は木造だったが、今はアルミでつくられている。高さは20mほど。

ムトゥクヴァリ川に架かるメテヒ橋では、13世紀にモンゴル人に侵略されたときに、踏み絵のようなものがされたらしい。モンゴル人が聖マリアなどのイコンを置いて、それを踏むか死ぬか選ばせた。結果、数万人の人が断って殺された。それにより、この川は血で赤く染まった。
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まずは坂を上って丘の上にあるメテヒ教会へ。
教会前の広場には、ワフタング・ゴルガサリ王の像があり、ここから一望できるトビリシの街を見下ろしています。

=====ガイド=====
メテヒ教会は6世紀にはあったが、現在のは13世紀に修復されたもの。1921年から1991年のソ連時代のころは、劇場として使われていた。昔はこの広場に刑務所があって、ジョージア人だったスターリンも捕らえられていた。
このあたりがトビリシで一番古い場所で、ここから町が広がっていった。
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教会内部は簡素な造りで、イコノスタシスや壁に飾られたイコン、天井から釣り下がるシャンデリアが控えめな彩を与えています。




ちょうど信者の女性が聖歌を歌っていたのですが、透き通るような美しい歌声が教会内に響き、より神聖な気持ちになりました。


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