2013年10月12日土曜日

トルコ旅行記#03-イスタンブール市内観光(ブルーモスク)

旅行期間:2013年9月29日~10月8日

2日目

ヨーロッパの情緒漂う石畳の路地を進み、ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)のふもとでバスを降りて中へ入ります。
すると入り口にはすでに行列が。

 

 


女性は髪を隠すためのスカーフを被らないと建物内へ入ることができません。
露出の多い服もNGです。




靴を脱いで奥へ進むと、赤いトルコ絨毯が敷き詰められ、天井からは絢爛豪華なシャンデリアが釣り下がりなんとも煌びやか。
区切りがされたエリアの奥には、メッカの方を向いた祭壇があり、信者でない者はそこまで行くことができません。
たくさんの観光客がひしめく中、ガイディングレシーバーで説明を聞きます。(これがないと聞こえない)










=====ガイド=====
ブルーのタイルが使われているからブルーモスクと言われている。
このタイルはイズミックの焼き物。
壁の真ん中までタイルで、上はフレスコ画。
奥には祭壇があり、メッカのカアバ神殿の方に向いている。
代々木にもモスクがありその祭壇も同じ。

祭壇の右手に聖なる階段がある。
そこは聖職者だけが入れ、階段を上ることで神様に近づいていくという意味がある。
イスラム教の神聖な日とされる金曜日だけ使われている。
ちなみにユダヤ教は土曜日、キリスト教は日曜日が神聖な日。
一番大事なお祈りは、イスラム教だったら金曜日のお昼(夏時間は13時、それ以外は12時)、キリスト教は日曜日の10時半。

17世紀にアフメット1世の命により、建築家メフメット・アーが建てた世界で二番目に大きなモスク。
中には4000人が入ることができる。
床の絨毯は比較的新しいトルコ絨毯で、古いのは旧市街にある博物館に展示されている。
トルコ絨毯は草木染でダブルノット。

ランプの位置が低いのは、世界中のモスクも同じ。
なぜなら、信者がお祈りするとき手元にコーランを持っているから下の方にないと見えない。

他のイスラムの国は金曜日が休みだが、トルコだけは違って日曜日が休み。
それでも一番大事な祈りは金曜日。
このモスクでも金曜日にコーランが読まれお祈りする。
一日五回のお祈りの時は、他の宗教の人は入れなくなる。
イスラム教の人のパスポートには宗教の欄にイスラム教と書いてある。

昔オスマントルコ時代は、女性は二階でお祈りしていたが今は男女一緒に一階でしている。
女性は男性の後ろでお祈りするが、それはお祈りするとき、女性が前だと女性のお尻が男性の顔の前にきてちょっと気まずいから。(←ホントか?)

イスラム教は偶像崇拝が禁止されているから人間の顔などのイメージはどこにも描かれていない。
このメインドームは、1618年に建築家メフメット・アーがギリシャのロドス島から持ってきた、世界で一番軽く音響効果にも優れたレンガでつくられている。
ドームの下で手をたたくと、モスク全体に音が響く。
そのため、金曜日の礼拝の時、聖職者が説教台でマイクなしで話してもよく聞こえるようになっている。

世界中どこのモスクに行っても、8つの円盤状のものがある。
それぞれには、「神様」「預言者マホメット」、4人の後継者「アブ・バクル」「オマル」「オスマン」「アリー」、メッカとメディナの支配者「ハッサン」「フセイン」と書いてある。
この文字は昔のアラビア文字で書かれているので今のトルコ人には読めない。老人は読める。

現在トルコ人はトルコ文字を使っている。
1928年、トルコの初代大統領がアラビア文字をトルコ文字に変えた。

上の方にあるバルコニーでは、スルタン(王様)がお祈りしていた。
周りは鉄格子に囲まれ、軍人さんが守っていた。

世界中で十字架の形は3種類ある。
正十字、ラテン十字、T十字。
イタリア、スペイン、フランスは、教会がラテン十字の形で設計されている。ギリシャは正十字。シリア、ヨルダン、エジプトはT十字。
イスラム教の国の中で、トルコだけモスクが正十字の形になっている。なぜかというと、オスマントルコ芸術はビザンチンの影響でつながっているから、ギリシャ正教と同じ正十字になっている。他のイスラムの国のモスクはテント型。

ビザンチンはイスタンブールとカッパドキアの一部だった。ビザンチンのあと、オスマントルコ時代がやってくる。
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説明のあと少し写真タイムをくれましたが、何しろ混んでいるので思うように撮れません。
右往左往している間にあっという間に時間切れ。
ツアーなので仕方がないですが、もっとゆっくり見たかったな。(今後、こういうところがたくさん出てくる)










入口の反対側から外に出ます。
建物が大きすぎて近くからだと全景の写真が撮れません。

 




だんだん気温も上がり、日差しも強くなってきました。
湿気もあるので東京の夏と大して変わらない。
観光するにはちょっときついですが、ハヤティーさんによれば、これでも今くらいの季節と4月~5月が一番観光しやすいそうです。


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