2022年2月6日日曜日

コーカサス旅行記#59-アルメニアの祭事とシルクロードのキャラバンサライ

旅行時期:2018年10月

8日目

次の目的地のキャラバンサライまでの間、のどかなアルメニアの景色を見ながら、アルメニアの文化についてのガイドです。






=====ガイド=====
アルメニアでの結婚は、大学に入学したくない人は高校を卒業後に結婚する。男性もするが、18歳になったら軍隊に行かなければならないため、20歳までは結婚したくないと思っている人が多い。

普通、17歳くらいで結婚するが、村の方では20歳くらい。子供の数は、都会では2~3人だが、田舎は農作業など手伝いが必要なため4人くらい産む。

村では、結婚したら女性が男性の家に入って生活し、親と離れて生活することは少ない。アルメニアでは、両親と一緒に暮らすのは末っ子で、他の兄弟は別の場所で暮らす。

アルメニアのお正月は日本と同じ1月1日~3日。12月はその準備で忙しい。
アルメニアでのクリスマスは1月6日となっていて、サンタクロースはお正月の夜にきてプレゼントを子供たちのベッドの中に入れる。

クリスマスには「イエスキリストが産まれておめでとう」という特別な挨拶をし、お米とブドウのドライフルーツの料理やマス料理などを作り、ブドウの赤ワインで乾杯をする。

クリスマスからイースターまでの40日間ほどの間は、肉やバターなどはあまり食べず野菜中心の食事をする。

クリスマスの次の大事なお祭りは3月の終わりか4月にあるイースター。世界中のイースターと同じで、玉子に色をつけて遊ぶ。

他には、3月8日の女性の日で、女性のためにプレゼントを買ったり旅行にいったりする。4月7日は母の日で、プレゼントをあげたりする。

4月24日は虐殺記念日で、1915年に西アルメニアから外国に逃げた人が、亡くなった人たちのためにアルメニアに戻ってきてお祈りする。この日はエレバンの中心地では車を走らせることはできず、そのお祈りの場所までみんな歩いていく。

5月は、1918年5月28日、1945年5月9日、1995年5月9日が戦争に勝った日のため「勝利の月」と言われている。

9月21日はソビエトからの独立記念日として、大事な日となっている。
10月は、ゲレワンの誕生日という紀元前8世紀から続くお祭りがある。みんなでダンスをしたり、無料のコンサートや打ち上げ花火が開催。

夏の一番暑い日には水で遊ぶ祭りがあり、みんなが大好きなお祭りのひとつとなっている。
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アルメニアのクリスマスが1月6日だとは初めて知りました。世界で最初にキリスト教を国教としたアルメニアがこの日なら、こっちが正解な気がしてきます。

山道を進むとキャラバンサライが見えてきました。周りに何もない荒野にポツンと建っています。




=====ガイド=====
このキャラバンサライは、ペルシャまで続くシルクロードを旅する行商人たちが寝泊まりした場所。1332年にオルべリアン王によって建てられた。オルべリアン時代のシンボルは、強さや平和の象徴のライオンと鳩と牛で、キャラバンサライの入り口にもこのシンボルが彫られている。

建物の中には、これまで訪れた教会と同様に明り取りの穴があけられ、その下には水場がある。暖をとるために、引き連れていた動物たちも建物の中に入れていた。

18世紀くらいには、ここのシルクロードは使われなくなってしまった。現在は別の道が作られている。
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この辺りは、標高2400mほどのセリム峠なのですが、改めて周りを見ると本当に何もない。そんな中でこのキャラバンサライは、長旅をして疲れた行商人や旅人にとっては、救いの場所だったのだろうなと思います。

広場の一角に屋台が出ていたので行ってみました。
レトロな車の脇に商品が並べられているのですが、私たちが行くと、あれやこれやと試食を進めてくれます。





冷たい風が吹く中でしたが、ご夫婦のあったかい笑顔にとても癒された一時でした。

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