2022年9月24日土曜日

コーカサス旅行記#63-アララト山とホルヴィラップ修道院を望むトルコとの国境地帯へ

旅行時期:2018年10月

8日目

山道を下って、アレニ村のワイナリーやブドウ畑などのどかな風景の中を進んで行きます。







アララト盆地に入るとアララト山(5137m)が見えるはずなのですが、今日は残念ながら雲の中。かろうじて、隣の小アララト山(3896m)がうっすらと見えました。

これからホルヴィラップ修道院に向かいますが、アララト山を背負って立つその姿は、よく旅行のパンフレットなどで見る光景です。一応そのビューポイントで降りて写真撮影。反対側に見える山並みも綺麗です。

ちなみに、ガイドさんによると、アララト山が綺麗に見えるのは、9月下旬や5月ごろということです。




ホルヴィラップ修道院の麓の駐車場でバスを降り、坂を上っていきます。






上まで上がると、そこから正面にアララト山が見えました。まだ雲がかかっていますが、夕日とのコラボがとても壮大です。



=====ガイド=====
アララト山は現在はトルコの領土にある。アルメニアは紀元前1世紀ごろ、アルメニア高原を中心に大アルメニア王国を築いたが、17世紀になるとオスマントルコ帝国と、サファビー朝ペルシャに分割され、アララト山を含む地域は、オスマン帝国領になった。

19世紀になるとペルシャ領になったアルメニアがロシアに吸収され、それが現在のアルメニア共和国の原型となっている。

オスマントルコ時代でも、アララト山周辺には多くのアルメニア人が住んでおり、19世紀後半になるとアルメニア人とトルコの民族主義者との対立が激化。アルメニア大虐殺があり、生き残ったアルメニア人たちはこの地を去ることになった。
そのため、アララト山はアルメニア人にとって、今でも諦めきれない場所となっている。
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ホルヴィラップ修道院から100mほどのところには、トルコ国境の緩衝地帯の柵があり、その周辺の畑ではアルメニアの人々が作業をしている姿も見えました。




一見とても静かで平和的ですが、歴史を知ると見えてくる光景も変わってくる気がします。

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