2022年8月13日土曜日

コーカサス旅行記#62-ノラヴァンク修道院の聖カラペト教会と聖グリゴール教会

旅行時期:2018年10月

8日目

アストヴァツァツィン教会から中庭を通って、聖カラペト教会と聖グリゴール教会へ向かいます。途中、石垣で囲われた竪穴があり、井戸かトンネルとして使われていたらしい。


まずは、聖カラぺト教会から。








=====ガイド=====
この教会は最初に建てられたもので、ガヴィットの入り口の上の窓には、人の始まりであるアダムが彫られている。その左には磔にされたキリスト、右には平和の象徴の鳩がいる。その下いくと涙があり、さらに下に、年数を表すアルメニアの文字で囲まれた聖マリアとキリスト、ザクロ、ブドウの葉などが描かれている。

ガヴィットの中には、ライオンと戦うオルベリア王のレリーフがあり、強さを表現している。教会の中に入ると、建物が十字架の形をしているのがわかる。祭壇では結婚式や洗礼式などが行われる。
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続いて、すぐ隣の聖グリゴール教会へ入ります。他の教会と比べると規模も小さく、ガランとした部屋に一段高くなった祭壇があるだけのシンプルな造り。





=====ガイド=====
聖グリゴール教会は、建築家シラネスによって建てられた。ここでは、獅子と人間が融合した面白い墓石が見られる。
また、壁には赤い染料で描かれた壁画があるが、この赤い色は、アルメニア高地に生息するVordan Karmirという虫から作られたもの。この虫は、1年に1回だけしか土の中から出ない貴重なもので、紀元前2世紀には王様が体や顔に塗っていたとされている。
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外に出ると何やらたくさんの人が集まっていて、その中を真っ白なウェディングドレスを着た花嫁さんが歩いてきました。どうやら今見てきた教会で、結婚式が行われるらしい。
とてもおめでたい瞬間に立ち会えて、こちらも幸せな気分になりました。



バスに乗って下の方から修道院を見上げると、改めてすごい場所に建っていることがわかります。



訪れるにはなかなかハードな場所ですが、まわりの景色も含めとても美しい修道院なので、アルメニアの中でもおすすめのスポットです。

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