2020年4月12日日曜日

コーカサス旅行記#29-300年の歴史があるワイン農家で伝統的なジョージアワインを試飲

旅行時期:2018年10月

5日目

テラヴィの市場でスワヌリというジョージアの塩をお土産に買い、次はベリスティ村にあるワイン農家へ。
長閑な風景の中、市場からは約40分の移動です。






こちらのワイン農家は、約300年ほど続く「ノダリ・ワインセラー」。
仲の良いご夫婦が出迎えてくれました。











まずは、ワインを仕込んでいる「マラニ」という場所で説明。










=====ガイド=====
ブドウの収穫は、必ず晴れている日に行う。なぜなら、水分が混ざると発酵の進みも悪くワインの味が落ちるため。
ワインを仕込む壺「クヴェヴリ」は、使う前に桜の木で作られた「サルツヒ」などで洗うが、大きな壺だと人が中に入って洗う。そのため、ワインの香りだけで酔い歌いながら洗っていた。洗った後は、硫黄を燃やして消毒をする。

後ろにあるのは、一本の木から作った「サツナヘリ」という道具。中にブドウを入れて人がそれを踏み果汁をしぼる。出てきた果汁は種や茎など共に、パイプをつたいそのままクヴェヴリに流れ込むという仕組み。




そこから24日間ほど毎日6回まぜる。ブドウの皮には自然のバクテリアがいるので、それによって発酵が進んでいく。4~6ヵ月たつとワインが出来上がる。その後、ワインと茎などを分け、ワインだけをもう一度クヴェヴリに戻し熟成。取り出した残り物からは、チャチャを作る。
この伝統的な自然発酵、熟成させる製法は、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

ワインを仕込むこの場所は「マラニ」といい、ワイン農家には必ずあるもの。トイレや動物の飼育小屋からは離され、日陰につくられる。魚の保存もワインの出来に影響するため禁止だった。でも、ワインづくりに必要な道具やボトルなどは、この場所に保存される。後ろに保存されているボトルのワインは、40年前のもの。








この農家では、赤はサペラヴィ、白はルカツィテリのブドウを使ってワインを作っている。両方とも2009年に収穫したもので、今から試飲してみましょう。
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ということで、土に埋まっているクヴェヴリから、直にワインを汲んでふるまってくれました。
自家製のパンと一緒にいただきます。














なんというか、とても軽くてドライな、あまりアルコール度数を感じないワイン。
ボキャブラリーが少なくうまく伝えられないのが申し訳ないですが、普段お店などでいただくものとは違う感じ。

昔は、やぎの角にワインを入れて飲んでいたそうです。お父さんがその様子を再現してくれました。




カラのペットボトルがあればそれに入れて売ってくれますが、水分が残っているとワインの味が落ちるので注意。
私はボトルの赤ワインを1本お土産に買いました。(10USドル)




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