2023年7月9日日曜日

コーカサス旅行記#68-アルメニアの世界遺産「ズヴァルトノツ遺跡」

旅行時期:2018年10月

9日目

ズヴァルトノツ遺跡に着くとまだオープン前でしたが、ガイドさんが係員に連絡すると開けてくれました。早朝のまだ誰もいない遺跡は、とても静かで神秘的です。





=====ガイド=====
ズヴァルトノツ遺跡は、643~652年にカトリコス・ネルセス3世の命によって建てられた教会で、2000年にエチミアジン大聖堂と共に世界遺産登録された。

遺跡内の聖グリコル・ルサヴォリチ大聖堂は、高さ45mの3階建てで、当時アルメニアで最大の建物だった。しかし、13世紀の大地震で大部分が倒壊。1920年まで修復されなかった。

キリスト教がアルメニアの国教となったときに国王の洗礼式が行われたり、聖グレゴリウスのお墓があったため、教会の神父たちはいつか修復したいと願っていた。
ソ連時代だったため、そのような考えを持つ神父は3年ほど幽閉されてしまったが、1938年に戦争が始まる前に、自分の生徒たちと修復することができた。
しかし、1階部分の半分しか修復できなかった。

建物はオレンジと灰色の玄武岩で作られている。
特別なスタイルの建築物だっため、ローマのコンスタンティヌス王が同じような教会を建てようとしたが、地震や建築の間違いによって倒れてしまった。
他にも似たような建築はあるが、このスタイルの教会はここだけとなっている。

ここの教会もアルメニアの教会のスタイルが取り入れられ、十字架の形となっていて、祭壇は東側に造られている。
アルメニアの教会では祭壇は高い位置につくられ左右に神父さんの仕事部屋があるが、ここでは祭壇は低く部屋は下にある。

昔は石のつなぎに卵白を使っていた。今ではコンクリートも使われるが、外側の壁は綺麗に見せるために卵白を使っている。
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さきほど入ってきた門のところに、3階建ての絵がありましたが、この規模感で建っていたらかなりの迫力だったろうなと思います。

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