7日目
最初の見学地に行くバスの中で、まずはアルメニアという国の紹介。
=====ガイド=====
アルメニアは、コーカサス山脈の南側にあり、標高は平均1600mくらいの山国。国土は2万9千平方キロメートルで、アゼルバイジャン、トルコ、ジョージア、イランの4ヵ国に接している。
ジョージアとイランとは仲が良いが、アゼルバイジャンとトルコとは仲が悪い。ジョージアとイランにはビザはいらない。
アゼルバイジャンとは、ソ連時代に国土の問題で対立し、1991年から1995年まで戦争をしていた。そのため、現在でも国境は閉鎖していてお互いに行き来はできない。さきほどの入国審査で、最初の方が少し調べられていたのは、みなさんがアゼルバイジャンに入国していたから。
トルコとの関係。1915年にオスマントルコは西アルメニアを侵略しアルメニア人を虐殺した。今のトルコの東側40%はもともとこの西アルメニアだった場所。1921年にトルコとの国境は閉鎖されているが、ジョージアを経由したり飛行機で行くことは可能。
アルメニアは、トルコに西側を侵略されるまでは、40万平方キロメートルの国土がある王国だった。
現在アルメニアの人口は300万人。世界にいるアルメニア人は800万人でアルメニアにいる人より多い。
301年に世界で最初にキリスト教を国教とし、首都は1921年からエレバンになっている。
アルメニア人はアルメニアのことを「ハイヤスタン」と呼ぶ。ハイヤスタンという名前の由来は、ノアの箱舟のノアの孫の名前「ハイク」からきているという伝説がある。ハイクがノアの箱舟があったアララト山から下りてきて「ハイクの暮らす場所」という意味の「ハイヤスタン」という国をつくった。アルメニア人は自分たちのことをハイクと呼んでいる。
言語はアルメニア語で、文字もアルメニアの文字を使う。39字があり文字は405年から使っている。
アルメニアの国旗は1918年にできた。赤、青、オレンジが使われ、赤はアルメニア人の血、青は平和と空、オレンジは仕事を意味している。シンボルにはライオン、鷲、ザクロ、アンズ、ブドウで、ザクロは豊か、アンズはノアの箱舟、ブドウはイエスキリストの血の意味がある。
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アルメニアも、ウズベキスタンやパキスタンなどに含まれる「スタン」と同じ意味の「スタン」がつく国だと初めて知りました。
スタン系だと、イスラム教の国が多いイメージだったので新たな発見です。
さらに、コーカサス旅行というと、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアが「コーカサス3国」としてセットになっていることが多いですが、ジョージアを間に挟むのはこういった政治的な情勢があったからなんですね。
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