2020年6月7日日曜日

コーカサス旅行記#44-[動画あり]一生に一度は訪れたい天空のツミンダ・サメバ教会

旅行時期:2018年10月

6日目

どんどん標高を上げていくと、視界が開け一面緑の草原が広がりました。
本当は、教会のすぐ近くまで車でいけるのですが、今日は天気がいいので少し手前で降りて、景色を見ながら歩いて向かうことに。

周りはさらに高い山に囲まれ、遠くの丘の上にはツミンダ・サメバ教会(聖三位一体教会)が小さく見えます。そして後ろを振り向けば、雪を被ったカズベク山が目の前に!
360度の絶景祭りです。











■クヴェミムタ山頂のツミンダ・サメバ教会とカズベク山




気持ち良すぎる景色と風の中を進み、教会までの丘を登っていきます。








当然ながら、上からの眺めも素晴らしい。教会の裏手からは、カズベキ村やゲルゲティ村なども一望のもとです。














=====ガイド=====
教会も鐘楼も14世紀のもの。今はステパンツミンダとなっているが、昔はゲルゲティの村の一部だった。

1827年、ロシアの作家プーシキンはこの教会を訪れた際、その美しさを詩「Monastery on the Kazbek」に残している。「日の光に照らされ、まるで雲に支えられて空中に浮かんでいるように見えた」と。
この言葉から有名になったが、場所、景色の美しさ以外に、歴史的背景などはよくわかっていない。この場所に異教の神殿があったともいわれているが定かではない。

鐘楼の一階が入り口として使われている。壁に人の形の彫刻が残されているが、この教会を建てた建築家と考えられている。周りの文字は8世紀につくられたムスクリという文字。

この教会が造られた当時は、モンゴルからの侵略によりお金がなかったため、このようにシンプルな教会になった。
ジョージアでは、教会は山の上に建てる伝統があった。理由は、神様の近くにすること、神父様が祈るときに集中できること、そして、戦争が多かったため、いろいろな物資を保存したり非難したりするのに適していたため。

壁に丸い円が彫られているが、これは太陽の象徴。十字架はキリストの前では太陽の象徴だった。かつて、ローマ帝国の王様は太陽の神様を信じていたが、その流れで、彼がキリスト教を受けたとき、太陽をキリストの象徴とした。

教会の左側に小さな建物が併設している。これは15世紀のもの。
ジョージアの山の地方では、面白い伝統と規則があった。
村には、村の人々が選んだ男性の長老がいたが、その長老は村での様々な事柄を決めていた。例えば何か問題が起きたとき、ここに人が集まり長老が真ん中に座って解決策を考えた。そして、そのあとみんなで教会の中に入り約束を交わした。約束を守れないものは恥とされた。
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教会の入り口に、女性の参拝客用に腰巻が用意されているので、これを巻いて中に入ります。




内部は残念ながら撮影禁止。
教会もさることながら、ここからの絶景は、私の中では一生に一度見られてよかったと思えるものでした。


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