2016年7月2日土曜日

上野の森美術館「ブータンしあわせに生きるためのヒント」展覧会#01-日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業

2016年5月21日から7月18日まで「上野の森美術館」で開催中の「ブータンしあわせに生きるためのヒント」展覧会に行ってきました。

2008年に現国王の戴冠式を見にブータンを訪れたことがあるのですが、またあの独特の世界を垣間見られるのかと思うと入る前からワクワクします。
チケット売り場に行くと、売り場全体がブータン仕様のデザインにされていました。チケットは大人一人1400円。








会場は一階と二階に分かれ、一階部分は写真撮影もOKです。
まずは展覧会の概要。(写真は2008年にブータンに訪れた際に撮影したもの)



ブータン王国とは
ヒマラヤ山脈の南にあり、面積は九州とほぼ同じ、人口は約75万人。四季があり、未開の自然が残る豊かな国です。
1972年に四代国王がGross National Happines(国民総幸福)を提唱。無理な開発をせず自然環境を大切にし、人々の暮らしの中にある伝統文化を守りながらゆっくり近代化を進めるという考えの国です。2005年の国勢調査では「幸せ」と回答した人が約97%を占め世界が驚きました。彼らが感じている幸福感は、ブータンの人々が信仰するブータン仏教、豊かな自然環境、国民からの信頼と尊敬の念が厚い王室と密接な関わりがあるのかもしれません。
本展ではその根源となる伝統文化や思想にも迫ります。「いまあなたはしあわせですか?」(パンフレットより)








ごあいさつ
日本・ブータン外交関係樹立30周年を記念して展覧会「ブータンしあわせに生きるためのヒント」を開催致します。
「幸せの国」として紹介されるブータンの欠かせない言葉は、1972年に第4代国王が提唱したGNH(グロス・ナショナル・ハピネス=国民総幸福)です。これはGNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)とは異なり、経済力はないが国民が幸せに暮らせる国、無理な開発をせず、自然環境を守ることが最優先、暮らしの中の伝統文化を守り、近代化をあせらずゆっくり発展するという考え方です。
2005年の国勢調査で「あなたは今幸せですか?」との質問に「とても幸せ」「幸せ」と回答した人が、97%を占めました。この結果に、世界中が驚きました。近代化至上主義として発展してきた国々は様々な歪みを生むことになり、人類の未来は本当にこのまま進んで行って良いのか、何を幸せと考えれば良いのか悩みも急増しています。ブータンの人々の暮らしを丁寧に見つめることは、ブータンの魅力だけでなく、私たちがこれからの時代を生きていく上での、しあわせになるためのヒントが見つかるかもしれません。
本展は、愛されるブータン王室、ブータン仏教と信仰、ブータン的生活様式の三部構成で日本初公開となる貴重な美術品や文化資料等、138点を展示致します。
本展の開催に当たり、快く出展頂きましたブータン王国国立博物館、ブータン王立織物博物館、ブータン王立テキスタイルアカデミー、一般財団法人進化生物学研究所を始め、後援を賜りました外務省、ブータン王国内務文化省、松尾たいこ氏、その他日本国・ブータン王国友好議員連盟の議員諸氏、協力・協賛各社、関係各位に厚く御礼申し上げます。主催者(案内板より)








メッセージ
この度、日本・ブータン外交関係樹立30周年を記念して、ブータン王国内務文化省が特別に協力した展覧会「ブータンしあわせに生きるためのヒント」が開催されます。本展に、様々な美術品やブータン仏教の仏画・仏像等が出展されますことを大変嬉しく思っています。2年間、日本の主要6都市を巡回するこの展覧会は、日本の皆様にブータンの文化を紹介するだけでなく、ブータンの伝統や歴史について理解頂ける機会になると信じております。
この展覧会は、ブータン国民から日本の皆様への「お返し」だと思っています。本展を通じてブータン王国と日本、更にはブータン人と日本人との関係がより一層強いものになることを、切に願っております。私が本展を「お返し」と言うのは、コロンボ・プランの専門家でブータン農業の育成に貢献し第4代国王から赤いカムニを授けられた西岡京治氏をはじめ、日本政府が様々な形でブータンの発展にご支援をして頂いていることへのお礼の贈り物であるからです。
2016年は、皇太子殿下のご誕生、シャブドゥン・ガワン・ナムギャル到来400年記念、そして747年にブータンを訪れて仏教を広め第二のブッダと崇められるグル・リンポチェの誕生の年でもあります。私たちからの日本の皆様に「お返し」をするのに、最も相応しい年なのです。
ブータン政府観光局では、両国の外交関係樹立30周年を契機とし様々な行事を予定しています。是非ブータンにお越しください。
今回、一人でも多く日本の方にこの展覧会をご覧頂き、ブータンを知って頂くことで、お互いの理解を深め、更なる文化交流に繋がって欲しいと願っております。タシ・デレ(幸あれ)ブータン王国内務文化省大臣ダワ・ギャルツェン(案内板より)










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