2014年2月26日水曜日

湯西川温泉旅行記#02-湯西川温泉と本家伴久の歴史

旅行期間:2014年2月

1日目

湯西川温泉は、日光国立公園内にある平家ゆかりの温泉郷です。
湯西川温泉については、後で伴久の館内を探検したときに見つけた案内が面白かったので、まず最初にご紹介しようと思います。




平家の秘湯 湯西川温泉

ここは今から八百年の遠い昔、1185年(平安時代末期)壇の浦の戦いに敗れ散った平家の哀話が今も語り継がれていて、神秘な渓谷ひなびた湯けむり、素朴な民情は今も昔のおもかげを残す静寂な平家子孫の里である。


平重盛の六男、平忠實(一名忠房)は、一族二百騎とともに、当時平家に親しみをよせた野州宇都宮氏の勢力下にある川治の鶏頂山弁天沼の畔に身をひそめた。端午の節句の早朝、忠房に嫡男が出生した。不運の中でも祥事を喜ぶ一族郎党は、せめてもの祝いにと各々袖をほどき形ばかりの鯉のぼりをつくって揚げた。これが運悪く源氏の追ってに知られ、急襲をうけた一族は夜明けの鶏の声によってまたも討たれて落ちのびたのは主従わずか四十騎(以来この地では鶏を飼わず、節句ののぼりも揚げないが、女子の祝いとともに男子も子供の祝いとして雛祝いを屋内で盛大に執り行われる)

栄枯盛衰は世の習いとはいえ、昨日まで金殿玉楼に夢を結んだ身が、今日は枯野に追手をのがれ、隠れ里を探して駆けまわる。忠房の愛馬も疲れ果て、ついに力尽きてしまった。忠房は涙ながら湯西川のほとりに「藤弦の乗鞍」を埋めて愛馬の塚を築き潜み住んだ。

時を経て江戸初期1570年、平忠房より十一代を経て、伴対馬守(ばんつしまのかみ)が雪の中に湯けむりが上がるのを見つけ、その上を掘り起こすと、この鞍宝物が見つかり、先祖の配慮に感動する。そしてこの湯を「藤鞍の湯」と名付け、現在この湯は本家伴久の露天風呂にあたる。又、伴とは「平の人である」という意味の隠し文字である。

1666年(江戸時代)湯西川村落として存在し始め良質の温泉の評判が近隣に聞こえ、湯治宿屋の伴久旅館(本家伴久)の創業となる。
そして平成の世、1994年10月には、湯西川旅館組合主催で、鎌倉より源頼朝会の方々を招き、平家の里にて源平の和睦調印式が行われた。当館お夕食処「平家隠れ館」で緊迫感のうち両氏の前夜祭は始まり、宴席を共にするうちに次第に和み笑顔で心は一つになる。

湯西川をはさんで、本館と食事処「平家隠れ館」に架けられたかずら橋は、平家落人の歴史ある四国祖谷(いやだに)の匠(たくみ)の手により架けられた。
平家ゆかりのかずら橋は、本来逃亡のために橋を切り落とした歴史がある。ところがこの源平の和解により、八百年の恩讐(おんしゅう)は消え去り、隠れ館に至る「かずら橋」を両氏手をつないで渡るという、渡り初め儀式がとり行われた。この平成の世の今、訪れるお客さまの「縁を結ぶかずら橋」として存在している。

又当地には先祖である平高房を祀る神社(高房神社)もある。忠房の墓である平家塚などがあり、平家の里では平家関係展示館や村の生活資料館などとして開設され、毎年六月初旬に平家大祭が執り行われ、見物客で賑わう。現在湯西川温泉は観光地として、村民が一体になり村興しをし、お客様の心の故郷となるよう努めている。(案内板より)




和解したのが1994年って、ついこの間のことなんですね。
それまでの八百年もの間、延々と源平のわだかまりを引き継いできたなんて、特にこれといって重要な血を引き継いでいない私には想像もできません。
本文の中に「緊迫感のうち両氏の前夜祭は始まり~」とありますが、緊迫感が生まれるような気持ちをこの長い間リアルに抱き続けてきたということですよね、きっと。

私の感覚からすると、例えば、よく断崖絶壁が出てくる2時間ドラマで繰り広げられるベテランと若手刑事のやりとりのシーンで、

ボス、ヤツが被害者と争っていたのはもう20年も前の話ですよ。動機としてはちょっと弱いんじゃないスか?

というのがありますが、それを今の時代で、源平のいざこざが原因による何かの事件が起きた場合に例えてみると、

ボス、ヤツの祖先が被害者の祖先と争っていたのはもうかれこれ800年以上も前の話ですよ。本人直接係わってないじゃないスか。

的なイメージだったのですが、それは大きな思い違いだったようです。子孫の方々にとっては、何百年経ってもちょっとやそっとでは消えない深い深い気持ちがあったんだと知りました。

・・・

・・・なんだか、大変そうだなぁ

私には、そういう想いを何代にも渡って維持し続けるというのがどういうことなのか図り知れませんが、でもこうやって和解に踏み切ったということは、やはりいつまでも引きずっていたくないとの想いもあったのではないでしょうか。そして、その大きな一歩を踏み出した湯西川の人たちってすごいなと思います。


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